昨年9月に部署異動が言い渡され、(入社年次的にそろそろジョブローテをしなくてはいけなかったらしい)それまでいた部署とは全く異なる仕事をすることになりました。
前部署ではあまりストレスなくむしろ楽しく働けていたと思います。ところが異動後は残業が増えたわけでもないのにとにかく疲れて勤務後にはぐったりしていることが多くなりました。それは在宅勤務が続いているいまもかわらず、肉体的というよりも精神的な疲労なんだ、ということを自覚してきました。
業務内容はすごく抽象的に言うと、各部署をまたぐ様々な運用について効率的なものへ改善提案をしたり、新施策を実行するにあたっての相談受けや運用フローの調整です。
いろんな人に電話やZOOMや打ち合わせで、確認をしたり意見を聞いたりしながら社内合意をとり調整をしていく形です。(表現が難しいな...どの会社・部署にも少なからずある業務だと思いますが、それに特化している部署です。)
メールでなにか依頼するにしても電話で確認するにしても、今の時期かなり忙しそうだけど、頼んでいいのかな?今電話して迷惑じゃないかな?など業務とは別のところで思考のコストを割いて疲れてしまっていました。そんなとき、出会ったのがHSPという生まれ持った気質でありこの「繊細さん」の本でした。必ずしも自分がHSPというわけではないですがいまの仕事が苦しいと感じていたので解決のヒントになればと思いよみました。
- ストレスが体調に出やすい人
- まわりに機嫌が悪い人がいると緊張する人
- そんな細かいこと気にしなくていいよ!とよく言われる人
そもそもHSPって?
HSPはHighly Sensitive Personの頭文字をとったもの。人一倍繊細なひとと言う意味で、人の気質を表す名称のことです。エレイン・アーロン博士の研究によれば、5人に1人の割合で「繊細に生まれついた」という方々が存在するとのことです。
わたしも診断をしてみましたが、どうやらHSP気質の傾向にあるようでした。
本について
日本でも数少ないHSP専門カウンセラーの方の著書です。ご自身もHSPでメーカーに努めたのちHSP専門カウンセラーとして独立された方です。この本ではHSPの方を「繊細さん」と表現しているのがとても好きです。
共感したポイント
【ポイント①】考えすぎて行動に移せない状態になる
これが一番共感しました。とりあえず行動するのが苦手です。
例えばプレゼンの方向性を説明してからお願いするのがベストだけど、とりあえず商品Aのデータを見せてもらう」といったようなことです。データをもらうためにプレゼンの方向性をきめなくちゃ、でも方向性を決めるためにはデータが...のように、しっかり把握して考えていかないと先に進めないんですよね。
【ポイント②】体じゃなくて頭がつかれる
持っている仕事のどれもに「次はああしよう」「あのメールが帰ってきたら打ち合わせ設定してそのあとは...」とずっと考え続けている気がします。(メール送ったら一旦頭から除けばいいのにと自分でも思います)その結果、脳が疲労して休みの日はぐったりしてします人が多いそう。たしかに私もぐったりしている。
【ポイント③】複数の仕事が重なると焦る
複数の案件で山場が重なっているところに相談の電話がきたり定例で別案件(小)が発生したりするともう大変。うわーーーっ!ってなってしまいます。繊細さんは様々なことを感じ取り、深く考えながらひとつひとつ丁寧に仕事をするがことが得意なのでマルチタスクが苦手。
対策
考えすぎて動けないときは「とりあえず」を取り入れる
自分が共感できたポイントから実践できる対策はこれだな〜と言うものを記載します。
深く考えずにすすめるのは最初のうちは「ああするほうがいいのに!」と思うこともあるかもしれないが、何度かやるうちに「ベストじゃなくても、物事がすすむ」ことを実感できるようになるとのこと。手戻りしても、考える時間が短いとトータルでかかった時間が短くなる、というのにも納得しました。
優先順位づけではなく、重要なものをひとつ選ぶ
優先順位づけをつけようとすると混乱してしまう人もいる。(共感)どの順番でやるのがいいか注意深く考えてしまうのでそれでまた仕事が増えてしまうからとのことです。(共感)今日やらないといけないことをひとつ選ぶ。なにかで中断しても終わるor目処がつくまで取り組む、そして次の重要なものひとつに切り替える。意識したいと思います。
まとめ
え、これわたしのこと言ってる?と思う箇所がたくさんありました。「繊細さん」という言葉からもわかるように文章がやさしいです。まさにカウンセリング受けているような気分になります。読んでるそれだけで随分とこころが軽くなったので読もうか悩んでいるひとには絶対におすすめしたいです。きっと後悔はしないのでぜひ手に取って読んでみてください。
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